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●マツ怒りを覚える
マツはチャミとその子ども達との生活が始まるまで、「怒る」ということを知らずに育ってきました。そこで、大人しい猫としても評判でした。まだ、マツが幼い頃、私の留守中にどこかで足の爪をひっかけたらしく、後ろ足の爪が一本はがれたような状態になってしまったことがありました。慌てて動物病院に連れて行くと、診断は、
「生爪がはがれた状態」。そのままにしておいてもしょうがなく、先生が麻酔もなしで取れかけていた足の爪をひっぺがえしてしまいました。それでも、鳴きもせず、喚きもしなかったことから、
「ほんとだったら、かなり痛いはずなのに。大人しいね」
と、お墨付きを頂いていたのです。
ところが、チビが成長し、いたずらもひどくなってきたある日、マツが自分のシッポに飛び掛ってきたチビを一喝したのです。それも、とってもぎこちない声で、「シャーッ」と。どうやら、チビたちのハンティング遊びやチャミのしつけの様子から、相手を威嚇する方法を見よう見まねで覚えたようでした。
以来、マツは気に入らないことがあると、「シャーッ」と怒れる猫になったのでした。
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