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●寝言
チャミを拾ってきてほっとしたのは、その日、大雨だったこと。もし、あそこで心を鬼にして置いてきていたら、私はずぶぬれで野良猫を探すことになったであろうから…。その夜、みんなが寝静まった頃、いつものように私の足元で寝ていたマツが聞きなれない物音に驚いて目を覚ましました。
「ひゅー!」
強い風が吹き込んで窓がなるような、サイレンがなったような、少し甲高い音がもう一度、
「ひゅー!」
そして、
「あにゃにゃにゃにゃにゃ」
チャミが寝言を言っていたのです。全身を痙攣させているかのようにヒクヒクさせています。私は驚いてチャミを揺さぶり起こしました。チャミはびっくりしたように目を覚ましました。
「にゃん?」
「寝言言ってたよ、大丈夫?」
その夜、チャミは度々苦しそうに鳴き声をあげ、マツも私もその度に起こされることになりました。よっぽど辛い目にあってきたんだなあ、拾ってきて良かった。
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