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●想い出恐怖症
私は、チビ達にしてあげなかったことが一つだけあります。それは、名前を付けなかったこと。なぜなら、名前を付け、呼ぶことで、猫達に愛着を持ってしまうのが恐かったからでもあります。
私は、自分に猫アレルギーがあることから、マツとチャミの2匹を飼うのが限界だと考えていました。生まれた子ども達は、いずれ全て手放さなければならない。その別れが、辛くなるのが恐かったからです。それと同じ理由で、写真も撮れませんでした。だから、残っている写真がとても少ないのです(これは、マツとチャミに対してもいえることです)。
でも、生活をしていく上では、名前を呼ばなければならないシチュエーションが出てくるものでした。いたずらをした時、何かが上手にできて褒めてあげる時、私を見上げ甘えてきた時、などなど。そこで、もらい手が決まり、飼い主が名前を決めてくれた子は、名前で呼ぶようにしていました。大吉、みぞれがそうです。その他の子たちは、次第にあだ名がついていきました。色が黒っぽいから黒ちゃん、白が多いから白ちゃん、顔が困っているように見えるからこまったちゃん。白ちゃんは、とてもおっとりしている子だったのですが、その様子が知人の石原さんに似ていたため、石原さんと呼ばれることもありました。
そして、お別れの時は、毎回笑顔で送り出し、やっぱり、たくさん泣きました。
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